「ハルシオン・ランチ元ネタ」

愉快痛快大喝采な嘔吐系SF漫画『ハルシオン・ランチ』(著:沙村広明)。

good!アフタヌーン本誌では無事に連載終了し、
あとは単行本の2巻を待つのみです。ブラーヴォ!

ところである動画(↓)を見て、ヒヨスというのが薬草の一種だと知りました。
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なるほどこれが元ネタかと膝を打ったので、ついでに他の名前も調べてみた次第です。誰か機会があったら沙村先生に確かめてみて下さい。

ヒヨス

吐き戻しの上手な彼女はおそらく、ユーラシア大陸原産のナス科の植物であるヒヨス(Hyoscyamus niger)。向精神作用として幻視や浮遊感覚があり、人によっては嘔吐、頻脈、痙攣、高血圧、超高熱、運動失調などもおきます。

塗れば塗るほど重力を感じなくなり、浮遊感や酩酊感、回転感を覚える『魔女の軟膏』にも使われているとか。魔女は箒で空を飛ぶんじゃなかったんですね。

トリアゾ

ぐいぐい吸い込み、出す時は大爆発。彼女はたぶんトリアゾラム(Triazolam)、超短期作用型ベンゾジアゼピン睡眠導入剤です。商品名ハルシオン(Halcion)ですから、そのままずばりですね。

作用時間2時間の超短期作用型の睡眠薬です。よく効きますが離脱症状(禁断症状)もひどいので多用は避けたいところ。アルコールと一緒に呑むと効き過ぎて死ねます。

メタ子

豊かな理系知識で気付けば正ヒロインの彼女は、メタアンフェタミンでしょう。覚醒剤です(通称シャブ・スピード。商品名ヒロポンも有名)。

服用すれば眠気は吹っ飛び、集中力が高まり、空腹も痛みも感じない。その凄まじい報酬効果は軍人からトラッカー、ヤクザまで多くに愛されてきました。一日19時間は研究していたという放浪の数学者エルデシュも常用していたので効果はお墨付きです。

止めたときの禁断症状は少ないが精神依存が深く、やりたくてやりたくて堪らなくなる、とのこと。

化野元

妖怪研究家に「化野燐」という人がいます。

沖進次

さあ分からない。

アスキー

ハスキー犬ですね。


おお、投げやり。2巻が出たら増補するかもしないかも。