「Android公式ファームウェアのインストール制限を突破する」

AndroidオープンソースのOSであり、スマホメーカー各社は機器の構成に合わせてこれをカスタマイズして使用しています。それにより、各スマホを特色づける組み込みのソフトウェア(ファームウェア)となる訳です。

メーカーによって公式のファームウェアを配布していますが、リージョンチェックやバージョンチェックによって、通常ではインストールできない場合があります。普通はこんなことをする必要はありませんが、脱獄の失敗により必要になる人もいるかと思いますので、手順を書いておきます(ただし、リカバリーモードの入り方など、各機種によって変わるところがあると思います)。

1.
公式のファームウェア(UL-ASUS_Z00E-JP-13.10.10.34-user.zip など)をダウンロードし、7zFM.exe(7ZipのGUI)で開いて「META-INF\com\google\android\updater-script」を取り出す。

「updater-script」をテキストエディタで開いて、バージョンチェックをしている最初の4行(あるいは8行)の「ifelse(〜);」を削除して保存。

7zFM.exe(7ZipのGUI)に、上で書き換えた「updater-script」をドラッグ&ドロップしてzipファイル内の同ファイルを上書き。(理由は省くが、一連の工程でzipファイルを解凍しないこと)

ファイル差し替え済みの公式のファームウェアを本体、あるいはSDカードにコピー。(例:fastboot boot twrp.img でカスタムリカバリを起動して、USB接続したPCのエクスプローラでコピー)

2.
リカバリーモードで起動できない場合のみ、「recovery.img」をrecovery領域に書き込み(fastboot flash recovery recovery.img)。(例:http://mobilikavip.blogspot.jp/2016/07/ze500kl-systemimgrecoveryimg-bootimg.html)

リカバリーモードを起動(例:ボリュームボタン下を押しっぱなしのまま電源ボタン長押しで再起動)

リカバリーモードから公式ファームのzipファイルからインストール(例:メニューの「apply update from microSD」から公式ファームのzipファイルを選択)

以上です。