「ひらがなで かいてみよう」

「やけどに ついて」

からだを こうせいしている たんぱくしつは あつすぎると かたまってしまう。 これはこまる。 なので からだは いたみという けいほうを はっする。 やけどは いたい。 いたいから みな きをつける。

ひで あぶられたり おゆで にられたり てっぱんに さわってしまったりして ひとは やけどする。 でも ちょっとの じかんなら だいじょうぶ。 あついっ と すぐに にげれば やけどしない。 なぜなら ちょっとの じかんでは ちょっとの ねつしか つたわらない。 こっぷのみずに ねっとうを いってき いれるのと おなじ。 すこしの あつさなら すぐ まわりから ひやされて おんどは あがらない。 44どで 8じかん。 45どで 1じかん。 70どなら 1びょう。 もっと あつければ しゅんかんに やけどする。

ぎゃくに さうなで あろうと ずーっと あっためてれば ひとは やけどする。 なまたまごを おゆで じっくり あたためる いめーじ。 すぐには おんどが あがらなくても さいごには やけど している。 たとえば 44どの ゆたんぽに 8じかん さわりっぱなしだと ていおん ねっしょう になる。 このばあい さめやすい ひふより なかのほうが あぶない。

べつの かくどから かんがえてみる。 100どの くうき 100どの みず 100どの てつ。 いちばん あぶないのは どれだろう? きほんてきに おなじ おんどなら おもたい ぶっしつのが やけど しやすい。 たとえば てつは みずの 100ばい いじょう ねつを つたえやすい。 もっとも ねつを つたえやすい ぶっしつは ぎん。 ぎんのなべで つくると りょうりが あっというまに できるはずだ。


なんとはなしに仮名書きしてみた。全ての漢字を開いた状態だとも言える。私はすらすら読めるが みなさんはどうだろう。絵本などで慣れてれば簡単かもしれない。

あと書いてて思ったが、言葉選びに気をつけたり分かち書きを工夫したりすると ぐっと読みやすくなる。仮名ならではの漢字が無いからこその遊びもありそうだ。せっかくなので今日はもう少し仮名書きにつきあっていただこう。


こんちには みさなん おんげき ですか?
わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の
ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげは たごんを にしんき する ときに
その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも
ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?


どうだろう? 読めただろうか。精読するとおかしさに気付くのだろうが、ざっくり流し読みするとまったくもって自然に読めてしまう。

元の英語論文は1993年。いろいろな解釈があるが、ひとつ仮説として「脳はてきとうに類推するから」というのがある。つまり人間の脳は絵であれ音であれ、「こう来たなら、これだろう」と決めうちしているのではないか、と。

なにしろ厳密に精密にひとつずつ要素を確かめるより、ざっくり ぱっと見で意味を付けた方が楽だし速い。もちろん枯れススキが幽霊に見えたりと間違いも多いのだけど、不審なもの・有益なものに敏感であるのは生存上はとても有利だ。

私はこの説明でほぼ納得した。なにか他に意見があったらコメントで。


おまけの英語バージョン。

Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy,
it deosn't mttaer in waht oredr
the ltteers in a wrod are,
the olny iprmoetnt tihng is taht
the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae.
The rset can be a toatl mses and you can
sitll raed it wouthit porbelm.
Tihs is bcuseae the huamn mnid
deos not raed ervey lteter by istlef,
but the wrod as a wlohe.